■大手メーカーで設計担当として製品づくりで培った経験と、スタートアップのスピード、どちらも体験した僕だからこそできること
これまでに、大手メーカーで車の電装部品を設計開発をおこなっていました。今も多くの車の中に使われています。
ここでは大手メーカーの製品設計の他に、工程管理や品質管理を身につけてきました。工程の一つ一つので品質を守るための作業や工夫があり、その時の工程管理や品質管理の考え方は、glafitにきて新しい製品を0から立ち上げる際に役立っています。
その後、スタートアップで新しい経験にもチャレンジしたい思い、風力発電機を開発する会社に転職しました。大手メーカーとは全く異なる次元で求められる開発スピード、日々起こる問題解決の対応もスピードを求められます。世界初のモノづくりに挑戦することができたことはとても新鮮で貴重な体験でした。
ただ、その中で自分は、自分が手掛けたものを使ってもらい利用者の顔が見えるものがつくりたいと思うようになりました。
そこで転職活動をする中で、乗り物という分野で量産を既におこなっていたglafitを知り、これまでの経験を発揮できそうなことや、社長の人柄や考え方の近さなどを感じ、glafitへ転職をしました。
入社後は、2023年7月から始まった特定小型原動機付自転車(以下、特定原付)の製品開発から担当しました。新しい法制度に合わせて、ちょうどglafitもシェアリング車両の開発に新たにチャレンジしていました。今までのglafitの製品とは違う基準やこれまでにない最高速度表示灯の取付け、また多くの人に利用されるシェアリング用を想定した耐久性、ペダルを無くしたことで求められる登坂能力など、すべてを見直しどういったパーツを採用するかの選定を行うなど入社すぐから実に濃い開発に携わることになりました。
現在は、新しい製品の全ての品質や工程を見直す、デザインレビューの部分の改善を行いながら、全工程の管理をしつつ、泥臭く現場作業も行っています。製品づくりは開発すれば終わりではなく、量産開発を行うまでにも工程の見直しや想定外の課題への対応なども必要になりますし、販売後のユーザーレビューから改善も行います。どう改善するのか、改善のための実証を繰り返しながら、日々向き合っています。
■自分がやれる最大限を出しベストを尽くしたい
現在全工程を見る立場として、開発スケジュールの遅れなどは会社に大きな影響を与えることになるのでプレッシャーではあるんですけど、でも大きなやりがいにもなっていますし、結構覚悟を持ってやっていますよ。
これまで培ってきた製品づくりの中で、glafitに取り入れたほうがよりよくなるという想いで、デザインレビューをとにかくストイックにやっています。それは開発の各段階で品質やコストや納期といった問題点を抽出し、品質を確実なものにすることにしていくために対策を検討していく仕組みです。これまでもglafitで実施していましたが、この一番最初のデザインレビューを重点的に行う事で、開発の手戻りを未然に防いでスケジュール通りに開発が進むようになります。
また更に、開発要件について生産拠点の担当者に細かく要求水準を説明し現地での試作機の確認やMTGをじっくりするようにしています。
入社してからの間にあった色々な反省点を活かすのに、車の電装部品で行っていた品質を保つレビューを導入するなど、これまでの経験を遺憾なく発揮できるフィールドだと思っています。今はマネージャーとして開発だけではなく関連する部署のサポートなども行っていて広範囲にわたった業務を行っていますが、1番は品質にこだわった製品を世に出していきたいですね。
そのためには、今後一緒に開発していくメンバーと車の部品の工程や品質管理をスタートアップにあった形で適応して、品質を高める泥臭く評価だったり実験仕様をやっていきたいです。スピード感だったり、リソースが限られるから理想的なプロセスを踏めないことも理解し、理想だけを追い求めてもできなくなってしまう事もあるというのを前職のスタートアップ経験から感じているので、glafitにあった理想の工程を作っていけたらいいなと思っています。
チームとして設計を言語化できると、議論も活発になって製品の品質に直結すると思います。そのために率先垂範で、自分が今の最大限できるベストを尽くして日々仕事に向き合いたいと思っています。
先日東京に出張した際にもglafitの作ったバイクが走っているのを見かけて、ものすごくうれしかったです。開発チームとしてベストを尽くすことで、皆さんに移動を楽しんでいただける製品を今後もたくさんお届けしたいですね!